Oh 批判的な俺よ

○○家って人がいる。ここで○○に入るのは『小説』だとか『芸術』だとか『音楽』をイメージしたら良い。

 

音楽家を例に挙げるとして、彼らが音楽家でありつづけるためには何が必要か。

音楽家 と呼ばれる人とは、

① 音楽でもって自己表現ができて、

② その音楽が聞く人に感動や気づきを与えて、

③ ②を広く多くの人に向けて展開できている ということなんじゃないか。

 

③ってのは①に戻る為に必要な元手を得る事で、お金とも呼べるし信頼とも呼べる。

○○家として生き続けていくためには、③が不可欠であって、それを回避しちゃうのは所謂アマチュアってヤツだ。

 

「文化を育てるのは拝金主義ではない。」という台詞がある。それはつまり③におぼれるなよ ちゃんと元手として①に戻って、②を気に掛けろよってことだと思う。ただ、文化は金が育てているっていうのは間違いではないわけだ。

 

こんな事を言う人がいるんじゃないか。「ダウンロード楽曲ではなく、CDを買ってくれなきゃ音楽家として成り立たない。」とか。最近じゃよく言われそうなことだけど、これには反論したい。そもそも誰も言ってないかもしれないけど。○ガシカオ氏が言ってそうな気がするけど。勘だけど。

 

この「CDを買ってくれなきゃ音楽家として成り立たない」ってのは何も消費者の考え方がおかしいのではなく、音楽家が③に対処できていないだけなんでしょう。

ダウンロード楽曲では利益が出ない収益構造が、時代についてこれていない結果であって、消費のスタイル・トレンドを否定するのはお門違いってヤツだ。

技術革新が消費トレンドを変えてきた。「CDを買ってくれなきゃ音楽家として成立しないのであれば」もう現代では「音楽家」ではないのじゃなかろうか。

ビデオテープからDVDに記憶媒体が代わった事で、様々なビジネスが生まれた。結果職を失った人もいるでしょう。そういうことである。

いかに安く良い音楽を作るか。リスナーの企業人が普段死に物狂いでやっている事を、やればいいだけなのです。